イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
「生理ちゃんと来てるのか?」

俺が突っ込んだ話を聞くと、桜子は赤面した。

「もう、刹那さん!そんな恥ずかしい事聞かないで下さいよ」

顔を真っ赤にして怒るが、桜子は何か考え込むような表情をしながら壁に掛かったカレンダーを見つめる。

指を折りながら何かカウントしているようだが、俺にはそのカウント法の意味がわからない。

彼女は何度も首を傾げると、「あっ……」と声を出して顔を強張らせた。

ほんと、わかりやすい性格。

「まだ来てないんだな?」

「でも……イギリスに行ったし……遅れてるだけかも」

ようやく自分にも妊娠の可能性があると認めたらしい。

声が弱々しい。

「ここで原因を考えても意味がない。ちょっと出掛けてくる」

「え?どこに?」

「近くの薬局。桜子は休んでればいい。身体が冷えるならタオルケットケット持って来るか?」

不安そうな桜子に優しく声をかける。

「大丈夫です。行ってらっしゃい」

桜子は力なく笑う。
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