イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
「君でも恥ずかしがる事があるんだな」

刹那さんが私を見て意外そうにクスッと笑う。

「私だって人間ですよ」

「君は……なんというか、他の女と比べるとちょっと変わっている。俺に平気で物を言うし、媚びないし、色気がないし……ある意味珍獣だな。見ていて飽きない」

珍獣~‼

「色気がないのは余計です!まさか、私をペットとしてここに置いてるんじゃないでしょうね?」

私は上体を起こして刹那さんのパジャマをぎゅっと掴む。

「よくわかったな?」

刹那さんの目が悪戯っぽく光る。

むむむ、この男は~‼

どこまでが本気なんだ?許せん!

「ところで、右京が言っていたが、梅園の実家から飯の友を持って来させたそうじゃないか。俺に出してみろ。食べてやる」

「鷹司家の御曹司のお口に合うかどうか……」

私は刹那さんから視線を逸らし、言葉を濁す。
< 86 / 288 >

この作品をシェア

pagetop