イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
誰があんたに私の大事な飯の友を食べさせるか。

「もう六時を過ぎてるし時間がない。十五分で準備しろ」

壁に掛かってる時計をチラリと見ると、私の頭の上にポンと手を置いた。

うっ、犬扱い。

「ち、ちょっと!人の話聞いてます?」

「俺は着替える。ちゃんと用意しておけよ」

刹那さんはベッドから起き上がり、寝室を出て行こうとする。

「だから、人の話を聞け~‼」

刹那さんの背中に向かって枕を投げつけたが、後ろにも目があるのかと疑うくらい見事にひょいとかわされた。

枕がボンとドアにぶつかって虚しく落下する。

かわされると余計悔しい。

「私は家政婦じゃないですよ!」

私は刹那さんが消えたドアに向かって声を限りに叫ぶ。

きっと私を家政婦代わりにしようとして、このマンションに連れてきたに違いない。

これも、お姉ちゃんよりも私がいいと思えるメリットだよね。
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