監禁ダイアリー
日記でも監視されるんだ。
書けるわけないよ。
あたしは都合のいい道具だよ?
「達さん、今日は仕事休みなんですか?」
あたしは話を切り替える。
これからあたしは自分の心を捨てることにした。
でもふとした時に、自分のいいように事を運ぶかもしれない。
「あぁ。 休みだ。
だが今日は外に出る」
「昨日の事、もうスッキリしたんですか?」
あたしのこの質問をする意図、彼はまだこの段階ではわかってないだろうな。
「......お前には関係無い」
無言を貫いて出された言葉は、こんなに嘘がまみれていた。
声色や調子を聞けば、昨日の事抱えてるなんてすぐにわかってしまう。
「あたしの体使ってストレス発散してくださいよ。
そっちの方が気持ちいいんでしょ?」
あたしがきっぱりこう言うと、達さんはさっきと違う目をしたあたしに迫ってきた。
そして頬にビンタをしたのだった。