【完】GUILTY BOYS -囚ワレノ姫-
「………」
「ほかの女の子が和泉にベタベタしてるのが嫌だ……っ」
「俺がほかの女と仲良くしたら嫌?」
こくこくと、頷く羽歌。もー、どうするよ。岬がいるの、わかってんだけどな。
「それ、ヤキモチだろ」
「っ、」
羽歌が曖昧な表情で。ただ、否定はしないらしい。指先で頬を撫でたら、くすぐったそうに身をよじった。
「岬のこと、いいのか?」
「っ……」
ちゃんとしてるもんな、羽歌は。だからあいつとの関係もはっきりしてる。ここで中途半端にしたら、羽歌を困らせる。
わかってん、だけど。
「すげぇキスしたい」
「っ、」
顔を赤く染める羽歌。絶対、酔ってるせいだなんて言わせてやらない。
──俺のこと、好きなんだろ?