【完】GUILTY BOYS -囚ワレノ姫-



「そばにいてくれて、ありがとね」



「……ああ」



「乃唯のおかげで、たくさん幸せになれたから。

私も言うだけ傷つけちゃうかもしれないけど、乃唯がいつか幸せになれそうな人を見つけたら、紹介してよ?」



「、」



乃唯が、返事の代わりに、わたしの頭に手を置いた。それから、優しく撫でる。



──わたしの恋は、これで終わりだ。



だから、今度は夕咲と。誰よりも想っていてくれていた彼と、一緒に。




「ひまわり、お前らしい花だな」



「ほんとに?」



「ん。明るいとこが似てる」



それって褒めてるの?……いや、うん。褒めてもらってると思っておこう。



「〝私の目はあなただけを見つめる〟」



「え?」



「ひまわりの、花言葉らしい」



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