わたがしとキス


「そう、カップルコンテスト!1位になったら明日の後夜祭の花火で特等席をゲットできるし、明日1日全てタダで飲食できるんだ」

「え、すごい...」


思わず「いいな」と言ってしまいそうになったけど

そしたらこの間みたいなノリで


「付き合う?」なんて聞かれちゃったら困るから


なんとかおさえた。



しばらくして「只今より___」

アナウンスがかかるとたくさんの歓声が大きくなってきて

ステージを囲む4階建ての校舎の窓も全て人で埋め尽くされていた。



さすが...マンモス校。


ふと見上げたステージには10組ほどカップルがいて

「えっ」


あたしは1組のカップルに思わず声を上げてしまった。


「美月さんどうかしたの?」

「あ、いや...なんでもない」


けどあたしの目はそのカップルからそらすにも


そらせなくて、同時に身体も硬直した。


だってそこには紛れもなく、さっきのぶつかった綺麗な先輩と



...柏木先輩がいたから。


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