【短】流星☆BOY〜星に願いを〜
 光の粒子が一気に膨らんだ。

キラキラと二人の周りを覆い尽くそうと、量を増していく。



「リュウセイ、ヒメリ。…本当にありがとう」


 ……―ずっと見守り続けたベティに、どうか祈りを。




「いつだって見てるわ、二人のこと。だって、あなたたちは大切な……」

 リゲルのやさしい微笑み。


「……っ!!」


 声にならない声であたしの手を振り切り、リュウセイは二人がいたところに駆け寄った。


 その指先が触れた瞬間。

溶けるように、二人の姿は光へと消ええてしまった。



 ……―気高く優しいリゲルに、どうか祝福を。




「リゲル……ベティ……」


 そして、小さくうなだれるリュウセイには―……。




「二人とも、待っててよね……?」


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