GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「快二見てたの?」
「見えたんだっての」
あー、最悪。先に行っててって言ったのに。
「もうどうしよう。志摩に嫌われちゃったかな?あー、好きになってもらうより嫌いの方が先に来るなんて」
快二だけに聞こえるように、小さい声で本音をポロッとこぼす。
だけど、快二からの返事はなかった。
「……快二?」
「ん?」
「なんか言ってよ」
いつも飛んでくる毒舌がないのは、ちと寂しい。
「……言うことなんて何もねーよ」
なんだろう、快二不機嫌?ていうか、元気ない感じ?
「快二、部活ん時に志摩からあたしの話が出たら、いい風に返してね」
「はいはい」
あらま、やけに素直。いや、ただ聞き流しているだけ?
「快……」
「はい城薗!今の問題の答えが解るみたいだな?答えは何だ?」
教卓にいる数学の先生が笑みを浮かべてあたしに言った。
し、しまったぁ。今の問題とか解いてないし!
「ちょっ、快二っ。教えてっ」