GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~



すると、背後でバタバタする足音が聞こえ、俺と准は振り返ってそいつに向かって片手をあげた。


「おはよう、城薗」


「城薗さん、おはよう」


そいつ、城薗は笑いながら右手で髪をとく。そんな城薗に、今日も朝からドキッとさせられてしまった。






『えーそれでは、晴天に恵まれた今日、第20回、駅伝大会を行います』


髪の毛がサラサラした薄毛の校長が、壇上でマイクを持つ。昼飯を食った後のこの時間はねっみーなぁ。


それから、体育祭のように準備運動。もちろん、怪我をしたくないから念入りに準備運動をする。怪我したら野球出来なくなるし、ピッチャーの座を交代するなんてごめんだしな。


『えーでは、駅伝に出る生徒は集まるように。順番の確認をしまーす』


それから、駅伝組はゾロゾロと校庭の中央に集まる。俺達マラソンコース組は、駅伝には参加せずまずは応援。俺は准と共に校庭の芝に腰を下ろした。



駅伝はクラス対抗で、各クラスごとにチーム編成されているのだ。


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