GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
学校付近が駅伝コースになっていて、その決められた場所まで生徒は歩いていくことになっている。
すると、城薗が目の前を通った。俺はすかさず声をかける。
「お前何区走んの?」
「……1区」
「城薗さんトップバッターじゃん」
准も声をかけるが、憂鬱そうな顔をして答える城薗。そりゃ嫌だな。
「今日突然順番が交代になって、あたしも嫌なんだよー。しかも校庭からのスタートでしょ?ギャラリー多過ぎるって」
意外とプレッシャーを感じているらしい。
「誰もお前なんか見ねーよ」
「うっさい。見てくれなくていいしっ」
そんな城薗に、こんなぶっきらぼうな事しか言えない俺って、超ダセー。
「緊張するよな。でも最初ならすぐ終わるよ。応援してっから頑張れ」
でも、志摩の言葉に城薗が少し笑顔を見せた。俺も何かリラックス出来る事言わねぇと……と思っていると、出場選手の召集がかかった。
「じゃ、あたし行くね」
「おー」