GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「ほら、保健室行こっか」
あたしが左手を差し出すと、頷いて右手であたしの手を取る志摩。
と、その瞬間。
ぐいっ
あたしの左手は志摩に引き寄せられた。
「仕返しっ」
そう言った志摩が、あたしの髪をぐしゃっとする。
「おー似合ってるっ。ははっ」
ドキッとしたのに……志摩の奴。
「ヒドイじゃんかっ、バカっ」
志摩の背中をバシバシ叩くあたし。
そんなあたしの行動に笑い声をこぼす志摩。
ずっと、ずっとこんな感じで志摩と一緒にいたいな。
「それ本当!?」
「奈央よかったねっ」
その日の放課後、駅前のカフェにて、雪と吹部の練習が休みになった花蓮に志摩とのことを報告した。
「もう嬉しすぎてニヤける~」
「デレッとし過ぎ」
花蓮からの鋭いツッコミも今ならなんのダメージも受けません!
「志摩くんと上手くいってよかったけど、これじゃあ独り身はあたし1人だけかぁ~」
雪が少し膨れっ面で呟く。