ひねくれ作家様の偏愛
海東くんは、アプリグループからシナリオを依頼されてはいたけれど、丸々一本15万字程のシナリオはずっと拒否していた。
イベント単位で2万字程度の仕事を気まぐれにこなしていただけ。
飯田のことが気に入らないというのが理由のひとつ。あとは、プライドの高い海東くんのことだ。専属契約に応じたからといって、おこぼれのように回される仕事に我慢がならなかったのだろう。
その海東くんがアプリグループの意向を尊重して仕事を受けた。
頭も下げたなんて、すごい話だ。
「最近の海東センセ、余裕あるじゃん。絶好調だし、メンタルも大人になっちゃったっていうか」
飯田が様子をうかがうように私を見て、それから質問に変えてきた。
「これは桜庭が関係してるわけ?」
「私が?」
「海東センセの気持ちに応えてやったのかなって」
飯田の言葉に内心ドキリとしながらも、私は首を横に振る。
「そういうんじゃないよ。連載もらえたのも、調子良さそうなのも、私は関係ない」
「はぐらかすなよ」
私の返答に飯田が苦笑して言う。
イベント単位で2万字程度の仕事を気まぐれにこなしていただけ。
飯田のことが気に入らないというのが理由のひとつ。あとは、プライドの高い海東くんのことだ。専属契約に応じたからといって、おこぼれのように回される仕事に我慢がならなかったのだろう。
その海東くんがアプリグループの意向を尊重して仕事を受けた。
頭も下げたなんて、すごい話だ。
「最近の海東センセ、余裕あるじゃん。絶好調だし、メンタルも大人になっちゃったっていうか」
飯田が様子をうかがうように私を見て、それから質問に変えてきた。
「これは桜庭が関係してるわけ?」
「私が?」
「海東センセの気持ちに応えてやったのかなって」
飯田の言葉に内心ドキリとしながらも、私は首を横に振る。
「そういうんじゃないよ。連載もらえたのも、調子良さそうなのも、私は関係ない」
「はぐらかすなよ」
私の返答に飯田が苦笑して言う。