初恋しました




本当にすまん!と言う友人に気にしなくてもいいと伝える。


また後日遊ぶ約束をして、俺はケータイを置いた。



「どうするか……」



午後はまるごと空けてたからな。


今から暇になった……


することもなかったので数学だけでなく他の教科のテキストにも手を出す。


おかげで夕方になるころにはほとんどの課題が終わってしまった。


今日はもう勉強はいいか、と下りると母さんがキッチンで何かをしていて。



「あ、志貴暇?」


「あー、まぁ」



リビングに下りて麦茶をコップに注ぐ。


冷えていたお茶が喉を通って体に染み渡った。



「よかったら卵買ってきてくれない?
そのついでに珀迎えに行ってあげて」



はいお金、と財布ごと渡される。



卵か……


チラリと見るとキッチンにはキュウリとハムが。


今夜は冷やし中華だな。



「じゃあ行ってくる」


「お願いねー」



ひらひらと手を振る母さんに見送られ、俺は外に出た。





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