初恋しました
図書館で勉強するのが日常になり、近づく試験の日。
彼女はどこの高校に行くのだろう。
とにかく、彼女も志望校に行けるといいと思う。
無事試験も終わり、俺らは高校に合格した。
「おー、志貴おっとなー」
ハイチーズ、とカメラを持つ拓に、俺は思いっきり顔をしかめた。
「冷やかしにきたのかよ」
「それ以外に何があるんだよ」
「殴るぞ」
入学式も始まって、というか高校にも行っていないのに早々に疲れた。
紺色のブレザーを着ている俺とは違い、拓の着ているのは黒の学ラン。
拓は余裕でここら辺で一番近い進学校に合格した。
天才消滅しろ。
「多分だけど、俺のが入学式早く終わるからさ、志貴んとこ迎え行くわ」
「来なくていい」
「いいじゃん。終わったら遊びに行こーぜっ」
ノリノリの拓に何を言っても無駄だと分かっていたので、俺はやれやれ、と苦笑しながらうなずいた。