君のために歌う歌
宙子はずっと陽翔を見つめているのに、陽翔とは全然目が合わなかった。
陽翔が、学ラン姿で転校してきたあの雨の日を思い出していた。
あの日の陽翔も、こちらをなかなか見てくれなかった。
(私も結局ファンの1人かな。)
そんな事を思っていると、曲はサビにさしかかった。
途端、陽翔は嬉しそうに宙子を見た。
宙子はドキッとした。体がはねてしまったのではないかと思うくらい。
(ひろと出会ったのは、雨降る季節だったね。)
そう歌っているように聞こえた。
陽翔が、学ラン姿で転校してきたあの雨の日を思い出していた。
あの日の陽翔も、こちらをなかなか見てくれなかった。
(私も結局ファンの1人かな。)
そんな事を思っていると、曲はサビにさしかかった。
途端、陽翔は嬉しそうに宙子を見た。
宙子はドキッとした。体がはねてしまったのではないかと思うくらい。
(ひろと出会ったのは、雨降る季節だったね。)
そう歌っているように聞こえた。