赤いエスプレッソをのせて
私は山久をねめつけてやった。
「そっちこそ、エスプレッソなんて大人なもんを。……私より年下でしょう?」
「そう思われますか? ちなみに、何歳ぐらいだと?」
「いってて二十」
ちなみに私は今年で十九になるが、誕生日が八月だから、まだ十八。
それでも、もし可能性的に私よりも歳が上だとしても、ひとつぐらいだろうと読んだ。
ところが、
「残念、ハズレですよ。僕はこう見えて、二十四です」
「っはぁッ!?」
とんでもなく外れたあげく、たとえ私が十九であっても、五つも歳上だった。
いやそれよりも、二十四にもなっと髪の毛真っ赤に染めてるなんて、この人いったいどういう神経して……!
「いえいえ、ほんとですよ。僕は一九八二年・四月二日生まれ。れっきとした二十四歳です」
「うっ――そぉ……。私より六つも歳上……」
「おや、だったらアナタは十八歳なんですね。すみません、とっくに二十歳と思ってましたよ。おっと、これは失言でしたね」
と、彼はニコニコしながらのたまう。
「そっちこそ、エスプレッソなんて大人なもんを。……私より年下でしょう?」
「そう思われますか? ちなみに、何歳ぐらいだと?」
「いってて二十」
ちなみに私は今年で十九になるが、誕生日が八月だから、まだ十八。
それでも、もし可能性的に私よりも歳が上だとしても、ひとつぐらいだろうと読んだ。
ところが、
「残念、ハズレですよ。僕はこう見えて、二十四です」
「っはぁッ!?」
とんでもなく外れたあげく、たとえ私が十九であっても、五つも歳上だった。
いやそれよりも、二十四にもなっと髪の毛真っ赤に染めてるなんて、この人いったいどういう神経して……!
「いえいえ、ほんとですよ。僕は一九八二年・四月二日生まれ。れっきとした二十四歳です」
「うっ――そぉ……。私より六つも歳上……」
「おや、だったらアナタは十八歳なんですね。すみません、とっくに二十歳と思ってましたよ。おっと、これは失言でしたね」
と、彼はニコニコしながらのたまう。