私の仕事と結婚
「緊張した?」

典弘は笑いながら話しかけてきた。

「初めはね。打ち合わせに出てから、逆にそれどころじゃなくなったけど。」

「俺と一緒に仕事する気になった?それとも結婚付きになったから、一層迷ってるとか?」

意地悪そうな典弘の顔。

「たくさん宿題をもらって来た感じ。今日の施主さんの家具ももう少し調べたいし。」

「それは後回しにして、夕飯を食べに行こう。」

典弘は愉快そうに笑う。

私が不思議そうな顔をすると、その様子を見てさらに笑う典弘。

「歩夢を見ていると楽しい。」

そう耳元で囁く。

「くるくる表情が変わる。何でもっと早く会おうとしなかったんだろう。4年が勿体なかったよ。やっぱり一緒に住もうよ。」

私も典弘の攻めの姿勢に、段々感化されてきたのかな?
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