LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
「能力者を集めて、何をするつもりなんだ?」
「総統が集めておられるのは、違います。
能力者ではありません。
彼らを雇っているのは、失業者対策というか」
「は?」
「とにかく、副次的なものなんです。
能力者が集まっているのは」
師央が海牙の背中に尋ねた。
「組織に所属している、と言ってましたよね?
ここの人たちもみんなそうなんですか?」
「ええ、まあ、そうですね。
組織といっても、社会的公認ものじゃなくて。
もっと緩い集まりなんですよね。
総統が個人的に雇用してる人たちとか。
ぼくみたいに、厄介になってるだけの人間もいるし。
一応、KHAN【カァン】ってチーム名はあるけどね」