誰よりも、君が好き
それは、口に入れたとたんに甘い香りと柔らかなクリームの味が広がって…
今まで食べてきたやつの中でも一番おいしい…!!!
ほっぺに手をあてて、その美味しさに浸っていると
「結構上手いな」
匠くんのほうから聞こえてきた声にそちらを向くと、匠くんのお皿にはすでにショートケーキもチョコケーキも残っていなかった。
「え!?食べるの早すぎでしょ!?
ちょっと待ってよ。」
「なにいってんの。たくさん食べたいじゃん。」
そう言うと、匠くんは店員さんを呼んで、新しくチーズケーキとシフォンケーキを注文した。
…なんか、うすうす感ずいてはいたけどさ。
「匠くんってもしかして、相当な甘党?」
すると、匠くんは少しだけ顔を赤くして
「…悪い?」
キッと私の方を睨み付けてきた。