誰よりも、君が好き



それは、口に入れたとたんに甘い香りと柔らかなクリームの味が広がって…




今まで食べてきたやつの中でも一番おいしい…!!!







ほっぺに手をあてて、その美味しさに浸っていると





「結構上手いな」





匠くんのほうから聞こえてきた声にそちらを向くと、匠くんのお皿にはすでにショートケーキもチョコケーキも残っていなかった。






「え!?食べるの早すぎでしょ!?


 ちょっと待ってよ。」




「なにいってんの。たくさん食べたいじゃん。」






そう言うと、匠くんは店員さんを呼んで、新しくチーズケーキとシフォンケーキを注文した。






…なんか、うすうす感ずいてはいたけどさ。






「匠くんってもしかして、相当な甘党?」





すると、匠くんは少しだけ顔を赤くして




「…悪い?」





キッと私の方を睨み付けてきた。







< 61 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop