誰よりも、君が好き
私は思わずプッと吹き出す。
「そんな顔で睨んできても、全然怖くないよ…!!」
「ちょ、お前笑うなよ!!」
匠くんの顔はさっきより赤くなっていて、そんなところをつい
「可愛いなぁ」
そう、思ってしまった。
「…可愛いとか、言うなよ。」
「えっ!?口に出てた…?」
エヘヘを頭をかいてみるけど、やっぱり匠くんが可愛く思えて。
もう一度、ふふっと笑った。
「悠のバーカ」
「子供みたい。」
「子供だからね。」
こんなやり取りを続け、ケーキをたくさん食べているうちに、気づけば外は赤く染まっていた。