銀猫ー最強歌姫の再来ー
「ま、いるんじゃないか?少なくとも俺らは会ったことない。」

「ふーん。」

 奏雨はそう返し、頭の中でどの様に自己紹介をしようか考えていた。

 そして、数分のうちに條玲高校へ着いた。

 やはり、初めて登校してきた奏雨は、すぐに注目の的となった。

「え、あんな子いたっけ?」

「転校生じゃね?」

「まじ?ちょー可愛いじゃん!」

 だが、そんなことより奏雨は男子の目線が気持ち悪くて仕方がなかった。

「ミヤぁー、男子の目線が気持ち悪い…。」

 奏雨にとって一番頼れるミヤにそう言うと、ミヤが何やらルイに合図のようなものを送った。
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