私の身体と心
「いつもと違うのね。何かあった?」

そう言って彼の髪に手を伸ばした。

それにニコッと笑うと、彼は何も言わずに動き出した。

いつもより激しいその動き。

ダメだ、おかしくなりそう。

「どうしたの?いつもより感じちゃうよ…。」

そう囁く私の顔をチラッと見る彼の表情に、いつもの余裕がないように感じた。

「もっと感じろ。声を聞かせろよ。」

いやに色気のある声で、私の耳元で囁く。

そして私を貫いた。

正直、彼も自分の動きが制御出来ないんじゃないのだろうか…。

そう感じるほど荒々しい情事で、その後私は短時間で何回イカされたんだろう。

ついに息切れするように、彼はベットに寝そべった。

私は声も出ず、意識がうつろだった。

否、しばらく意識を飛ばしていたのかもしれない。
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