真っ赤なお伽話
ーーーーーイジメに慣れるとは、どのような気分なのだろう。毎日の様に迫害を重ねられ、一番幸せな時は普通人が嫌う「一人の時間」。それ以外の時間はその空間になるべく居ないように振る舞い、息を潜めながらの生活。嫌がらせを受けても丸で他人のように。この世で一番近いはずの人物を一番遠くに追いやる。もはや・・・もはや、ただの世界の語り手となる。
――――それはどのような気分なのだろうか。
赤嶺さんは、花瓶を退かし泣きそうな顔で下を向いている。こんな時普通なら声を掛けるのだろうが、僕がそんな事をする訳がなく机に伏す。
先生の号令を最後に耳に残し、深い眠りについた。
――――それはどのような気分なのだろうか。
赤嶺さんは、花瓶を退かし泣きそうな顔で下を向いている。こんな時普通なら声を掛けるのだろうが、僕がそんな事をする訳がなく机に伏す。
先生の号令を最後に耳に残し、深い眠りについた。