真っ赤なお伽話
論理飛躍しすぎてまったく意味がわかんねぇ。ていうか、どうやってそれが導き出されたが気になって仕方がない。僕の中で考えが揺れたが、やはり気になったことをほうっておくことは精神衛生上よろしくないことなので、解消することにしよう。
「…えっと、どういうことから分かるんでしょうか?」
「ふぅん!やはり気になるかい?」
「あ…はい。」
「ということは今君は僕の話を聞き逃していたことになるね?」
すごく粘度が高そうな笑みを浮かべる源内さん。細い目はうっすら開かれ、瞼の狭間から黒色の水晶が鈍く光る。すごく、すごくまずい展開になりそうだ。
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