真っ赤なお伽話
「なに読んでるの?」声がする頭の上を向くとそこには斉藤さんが立っている。斉藤さんは前回の事件からクラスの人たちと話すようになり、この間もクラスの女子と甘ったるい匂いが充満する店の中で会話を楽しんでいた。うらやましいとは思わない。浅ましいとは思うが。
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