真っ赤なお伽話
――――――――――不思議に思わないのだろうか?ついこないだまでは自分が虐められているのを黙って見ていた奴らに怒りをもたないのだろうか?昨日の敵は今日の友?じゃあ、敵ですら無い傍観者は?拳を交えることなくただ…ただ安全圏からやり取りを見ているものは友になりうるのか?否。否否否。友になり うるわけが無い。敵ならば痛みを分かち合う事が出来たかもしれない。しかし、傍観者は痛みが理解できない。きっと自分が極地に追い込まれたら間違いなく何の躊躇いも無く迷いも無く悲しみも無く後悔も無く懺悔も無く… 見捨てるだろう。僕には耐えられない。裏切りがある信頼など僕はいらない。憎悪がある恋愛などいらない。死のある生なら生きたくない。