真っ赤なお伽話
あの後僕は轟々野と別れ一人警察署に足を運んでいた。
冷たそうなリノリウムの床の上を忙しなくスーツの男や制服を着たものが行き交っている。
僕はその光景を喫煙所から、眺めていた。
一応受付で嵐山警部を呼んで30分ほど経つのだが未だに姿を現さない。
その間に煙草を四本も吸いきってしまった。
・・・とにもかくにも犯人像が分からなければ話は進まない。
源内さんからもらった書類にはそれらしきものは一切記されていなかった。(これは恐らく源内さんがわざと記さなかったのだろう。あの人は人を試すところがある。)
しかし、僕としてはその試験に挑むつもりなど微塵もなくカンニングをすることにしたのである。
「しかし、遅いな。」
五本目の煙草を口にくわえようとしたところで、肩を叩かれた。
「世界のどこに警察署の中で煙草を吸う未成年者がいる。」
振り返るとそこには真っ黒なスーツに紫のネクタイをしめた、身長180ほどの男がたっていた。
長めの黒髪をオールバックでまとめた顔は年こそ取っているが、決して威厳はなくなっていない。
「お久しぶりです、嵐山警部。」
冷たそうなリノリウムの床の上を忙しなくスーツの男や制服を着たものが行き交っている。
僕はその光景を喫煙所から、眺めていた。
一応受付で嵐山警部を呼んで30分ほど経つのだが未だに姿を現さない。
その間に煙草を四本も吸いきってしまった。
・・・とにもかくにも犯人像が分からなければ話は進まない。
源内さんからもらった書類にはそれらしきものは一切記されていなかった。(これは恐らく源内さんがわざと記さなかったのだろう。あの人は人を試すところがある。)
しかし、僕としてはその試験に挑むつもりなど微塵もなくカンニングをすることにしたのである。
「しかし、遅いな。」
五本目の煙草を口にくわえようとしたところで、肩を叩かれた。
「世界のどこに警察署の中で煙草を吸う未成年者がいる。」
振り返るとそこには真っ黒なスーツに紫のネクタイをしめた、身長180ほどの男がたっていた。
長めの黒髪をオールバックでまとめた顔は年こそ取っているが、決して威厳はなくなっていない。
「お久しぶりです、嵐山警部。」