いと。


『みっともない』


愛は自分のことをそう表現した。

これまでほぼひとりで生きてきたようなものの彼女にとって、予定外とはいえ誰かの手を借りたりすることは確かに許せないことなのかもしれない。

ふとシンクを見ると、水切りカゴにお気に入りのカフェオレボウルがひとつ、寂しげに置いてあった。

食欲なんてないはずなのに、今朝は無理やりにでも 何か食べたんだろう。


俺を呼んでくれれば…


違う。


愛にそうさせたのは俺だ。

もっと…気軽に頼れるように寄り添うべきだったんだ。

ソファに目を向けると愛はうずくまるように膝を曲げて横になっていた。

その姿はとても小さくて頼りなくて…一気に沼に落とされたように深い罪悪感に襲われた。


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