いと。
『どうやって攻めて欲しい?』
なんて意地悪すぎる。そんなこと言えるわけないじゃん。………薫になら…好きにされて構わないのに。
私を見下ろす顔は常夜灯を逆光に浴びていて表情が分かりづらい。
「………薫の表情が見えにくい……。」
彼の長めの髪をかき分け、身体を起こすようにして額を合わせる。同じくらいの体温を感じているとお互いの境目がわからなくなって、まるで溶け合ったように思えた。
「…くっついていたい。離れたくない。溶けて 薫の一部になってしまいたい…………っ!?」
ひょいと抱え上げられ、素肌を晒したまま向かい合って膝の上に乗せられる。
「…もう愛は俺の一部だよ。誰にもやらないしずっと俺のそばにいてもらうから。
……ってことで、とりあえず今はそれを確かめさせて。他の誰にも見せない愛のエッチな姿を堪能させてもらうよ。
………いいね。可愛い声たくさん聞かせてもらうから覚悟して?」
私の全てを思うがままにしてしまう大好きな最高に甘い笑顔に大人の男の色香を混ぜ込み、肩より長い髪とともに私にまたキスの雨を降らす。
この日の薫は格別に意地悪で、
格別に甘くて…
私は心も身体も、薫の好きなウイスキーを注がれた氷のようにじわじわと時間をかけて確実に溶かされてしまった。