いと。
愛があいつの名前を口にした途端、湧き上がった抑えられない感情。
それはきっと………嫉妬だ。
そっと、唇に触れる。そこにはまだ口づけた感触が残っている気がした。
柔らかくてふっくらした触れ心地のいい唇。
宥めるために咄嗟にしたことだけど、理由の半分以上は嫉妬だった。
その身に触れるたび、いろんな表情や仕草を見るたび、気づかされる自分自身の感情。
オレは彼女を………?
……ダメだ。あいつはただのコマ。
それ以外の感情は持つべきじゃない。
それなのに………。
どうしてこんなに、イライラするんだろう。