いと。
「曜さま!奥さま!」
戸澤さんのマンションに帰ると、節子さんがふかふかのタオルを持って玄関に迎えに出てくれた。
「節子さん、こいつ風呂に入れてやって。オレは着替えるから。」
戸澤さんはそう言うと、さっきまでのやりとりがなかったかのように無表情でタオルを一枚受け取ってスタスタと自室に入っていった。
「………………。」
『後でいいからどうぞ』なんて言ったら怒られそうだな………。
そう思いながら私は、大人しく節子さんが用意してくれていた温かいお風呂に浸かった。