いと。

翌日、朝起きてくると彼女はまたベランダで風を浴びていた。

「………愛。」

その姿を追って外へ出ると空気は思っていたよりずっと心地よくて、そういえばこうして出てみたことなんて一度もなかったと思い出した。

「戸澤さん。おはようございます。ごはんにしますか?」

風を受けてサラサラなびく短めの髪をかき分けてそう聞いてくる彼女は朝日を浴びているせいかとても綺麗だった。

吸い込まれるように隣に寄り添い、肩を抱き寄せる。

愛は少し戸惑っているような様子だったけれど大人しくそのままもたれていた。


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