いと。

カツカツカツカツ…

ヒールの音を響かせていても、颯爽と闊歩しているわけじゃない。

何もない…何も持たない私が、世間を威嚇しているみたいだった。


『滑稽』


そればかりが頭に浮かぶ。

私はなんのためにあのマンションにいるのだろう。


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