いと。

閉じられた扉は、無機質にその音を響かせた。

呆然として足が動かない。

追いかけ…られなかった。

オレに向けられたのは敵意むき出しの傷ついた顔。

「………はぁ。………バカだな、オレ。」

ピー、ピー、ピー、ピー

思いがけないタイミングで機械的に鳴った音は、愛がまわしていった洗濯機が動作を終了した合図だ。

………なんだよ。洗濯機までオレを笑ってんのか。


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