いと。

「お前はその女ひとりにどれだけ時間をかけるつもりだ?

私は仏ではないぞ。」

愛と暮らして3週間。社長室に呼ばれたかと思えば案の定、愛のことだった。

「男は去った。女はお前のところ。あと何が問題だと言う?

対等に扱うな。主導権を握って屈服させるくらいに威圧しろ。

女など………言うことを聞かせてしまえば大人しくなる。」

………吐き気がするくらいに自分勝手な考え方でうんざりする。

あとどれだけ、こうやって我慢を続ければいいのか。

「……モノにするのは簡単でしょうが気持ちを汲んでやって丸め込んだ方がいいかと。

まだ仕事やあの男と…」

「言い訳はいい!………曜。」

いつになく荒い口調の父は焦っているようにも感じた。確かに、時期的にはそうだろう。

…チッ。適当にごまかして帰ろうと思ったのに。

「惚れたなどとは抜かすなよ。そんなことは………許さない。」

「……………。」


< 392 / 561 >

この作品をシェア

pagetop