いと。
「そっか。了解。……え?わかってるよ。ちゃんと紹介する。じゃな、亨。」
兄との通話を切り、秋晴れの空を仰いで愛の笑顔を想う。彼女を兄に紹介する日もそう遠くはない。
「あー、ケータイ持たせないと不便だな。帰り何時の飛行機かもわかんねーし。」
もうじき全てが動く。
その先にあるのは愛との未来だ。
「煩い都会を出て静かに暮らすのもアリ…かな。
愛はどっか、行きたいところあんのか?」
この時のオレは、その未来は間違いなく間近に迫っていると、信じてやまなかった。
その愛しい人が…どんな思いをしているかも知らずに。