いと。

愛の母親が語ったのは、許しがたい父の行動だった。

彼女の夫不在の間に相談があると押しかけ、アルコールがダメな彼女に無理に酒を飲ませたこと。

覚えているのは急激な眠気だけで気がついた翌朝には…何ひとつ身につけない自分がベッドに寝ていたこと。

いたはずの父の姿はなく…ただ体のあちこちに、紅い印がつけられていたこと。

過ちに絶望し、最後まで言い出せなかったこと。



……………許せなかった。


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