いと。

「……………。」

冷蔵庫の中身を見て考える。

今日は何を作ろうか………。

愛は結構料理が美味かった。

手際もいいし味付けもオレ好みだった。

『自分で食べるのは好きじゃないけど振る舞うのは割と好きで。

学生時代はよく友達に作ってましたよ。』

そうニコニコと話していた。

そういう道もあったんじゃないかと返したら、

「あの人のように料理を商売にはしない。目の前にいる人が美味しいと言ってくれればそれでいい。」

そうハッキリと言った。


「………愛が作ったスープが食べたい。」


独り言は、誰にも届かず消えていった。


< 445 / 561 >

この作品をシェア

pagetop