いと。
その日のうちに、オレは愛の実家へと向かった。
彼女を取り戻すため探すと、告げるために。
最初はやはり反対された。
『倫理的にもそれは許されない。』
『他にもいくらでもいるだろう。』
『放っておいてやって。』
散々言われた。でも…心を曲げることはしなかった。
「眞城社長、奥様。
私は、彼女のそばを離れないと約束しました。
何があっても離れないと。
私に、彼女が必要なんです。
姉弟だったかもしれない。
でもそれでも手放したくないんです。
その先にある幸せが普通の家庭とは違っても…家庭を持てないとしてもそばにいたいんです。
………今日はこれで失礼します。
見つかったらこちらにも………彼女が望めば連れてきます。」
許可を得に来たわけではないから反対されてもそれでよかった。
眞城社長は憮然としたまま黙っていた。
愛の母親は、玄関先まで見送りに出てくれて、
「あなたにも辛い思いをさせてごめんなさいね。
あの子を愛してくれてありがとう。」
そう言って瞳を潤ませた。