いと。
時間ばかりが風のように過ぎ、あっという間に一ヶ月が経った。
その頃にはもう帰るのも面倒になり、マンションも処分して各地を転々としていた。
第一、愛がいない家なんて帰りたくなかったんだ。
大好きだった雑貨屋で働いていないか、倒れて病院に運ばれていないか、ホテルに泊まっていないか、徹底的に探した。
「………こんなに長い期間働かずに…ってことはないだろうな、愛の場合。
覚悟を決めたら行動は早いはずだからきっともうどこか決まった土地で就職してるはずだ。」
行動パターンは読めるのに、行き先がわからないなんて。
もどかしさは、重くのしかかった。