いと。
声が掠れるほど啼いて、縋るように絡みついてきた愛。
その姿はいつもに増して妖艶で…でもどこか焦りが見えて、『何か』を振り払おうとしていることが伺えた。
だからこそ俺は愛が全てを忘れてしまえるように…
めいっぱい攻め尽くしたんだ。
結果………、愛は遊び疲れた子供のようにぐっすりと俺の隣で眠っている。
愛があんな風に不安になるなんて一体…
いや、おそらく原因はあの父親だろう。
愛の気持ちを簡単に揺さぶってしまうようなことができるのはあの人しかいない。
「…愛、大丈夫。俺は絶対に愛から離れないよ。
…………俺の愛しいひと。」
彼女の心の奥にその言葉が届いて揺るぎなく根を張りますように…。
そう願いながらこめかみに優しくキスを落とすと、その華奢な身体を後ろから包み込むように抱きしめて…俺も眠りに落ちた。