いと。

今日も仕事の帰りにドロップインに寄る。

もはやここは私にとって生活の一部であり、心の拠り所でもある。

ドアを開けてベルの音が耳に響くだけで癒される気がするのはどうしてなんだろうか。

「お帰り、愛。」

「ただいま、薫。」

「アイちゃんお帰り~。

今日も甘いね~、ふたりとも。」

からかってくる雄太くんももう私たちのやり取りには慣れっこだ。

よく来る常連のお客さんにも私が薫の恋人だと 当然のように知れ渡っていて、

「アイちゃん、お帰りー。」

そんな風に声をかけてくれる人もいる。

「………………」

まぁ、一部の薫ファンの人たちの視線は刺さるけれど。


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