常務サマ。この恋、業務違反です
「……だから、聞きたい。この飲み会って、どういう趣旨で成立したもんなの?」
「ど、どういうって……?」
「どう見ても私達お邪魔だったよな、って思うのよね。本当は高遠さん、葛城さん一人を誘ったんじゃないの?」
「えっ……」
鋭い一言に、ギクッと身体が強張ってしまう。
確かに、二人を誘ったのは私の勝手な独断だけど。
「……二人で、とは言われてない」
妙に居心地悪い視線を全身でひしひしと感じながら、私は俯いてボソボソと呟いた。
「え~? そこは空気読もうよ、葛城さん!」
少し酔いが回ったのか、山田さんが強気に言って、ドンとテーブルを叩いた。
「末端社員の私達でも、高遠さんが超多忙な男だってことは知ってる。
そんな男がプライベートで飲みに行こうって誘って来たのに、仕事モードで過ごさせたら申し訳ないじゃない!」
「う……」
トロンとした目で私を睨みながらも、山田さんの言葉は物凄く的確に的を得ている。
そうだ、山田さんの言う通り。
高遠さんは、今夜の予定をキャンセルしてまでプライベートで飲みたいって言った。
それが私と二人で、かどうかはともかく、私の判断のせいで高遠さんは結局仕事の顔を崩さずにこの時間を過ごしている。
私と二人だったら、高遠さんはプライベートの姿になれたのかな?
そう考えると嬉しいような照れ臭いような、よくわからない気持ちでくすぐったくなってくる。
「ど、どういうって……?」
「どう見ても私達お邪魔だったよな、って思うのよね。本当は高遠さん、葛城さん一人を誘ったんじゃないの?」
「えっ……」
鋭い一言に、ギクッと身体が強張ってしまう。
確かに、二人を誘ったのは私の勝手な独断だけど。
「……二人で、とは言われてない」
妙に居心地悪い視線を全身でひしひしと感じながら、私は俯いてボソボソと呟いた。
「え~? そこは空気読もうよ、葛城さん!」
少し酔いが回ったのか、山田さんが強気に言って、ドンとテーブルを叩いた。
「末端社員の私達でも、高遠さんが超多忙な男だってことは知ってる。
そんな男がプライベートで飲みに行こうって誘って来たのに、仕事モードで過ごさせたら申し訳ないじゃない!」
「う……」
トロンとした目で私を睨みながらも、山田さんの言葉は物凄く的確に的を得ている。
そうだ、山田さんの言う通り。
高遠さんは、今夜の予定をキャンセルしてまでプライベートで飲みたいって言った。
それが私と二人で、かどうかはともかく、私の判断のせいで高遠さんは結局仕事の顔を崩さずにこの時間を過ごしている。
私と二人だったら、高遠さんはプライベートの姿になれたのかな?
そう考えると嬉しいような照れ臭いような、よくわからない気持ちでくすぐったくなってくる。