常務サマ。この恋、業務違反です
予想以上に高遠さんの気分を害してしまったことを身に沁みて実感したのは、翌朝出社して直ぐだった。
「奢ってもらう訳にはいかないじゃない!」
と、新庄さんと山田さんから預かったお金に自分の分をプラスして、白い封筒に入れて差し出した私に、高遠さんは一言、律義だな、と呟いて肩を竦めた。
そんな高遠さんを見つめながら、スウッと大きく息を吸い込んだ。
一晩ずっと考えた謝罪の言葉を切り出す為だった。
なのに高遠さんは、私に一言も言わせることなく、
「あ、そうだ」
と、何か思い出したかのように、椅子から立ち上がって呟いた。
そして。
「今日から外出の同行はしなくていい。葛城さんはここに残って、書類仕事と電話番してて」
私に向けられた言葉は、本当に予想すらしていなかった冷たい宣告だった。
その理由を聞こうとした私を完全にシャットアウトして、高遠さんはそのまま執務室を出て行ってしまった。
謝罪することも、理由を聞くことも出来ず、午前中ずっと私は一人執務室で仕事をした。
一人でずっと悶々と考えた。
高遠さんの突然の態度豹変の理由は、昨夜のことくらいしか思い当たらなかった。
確かに私は高遠さんと二人きりになるのを避けてしまったけど、そんなに怒らせてしまうことだった?
謝罪すらさせてくれないほど、気分を害してしまったの?
そう考えたら、説明出来ない焦りばかりが広がって来て……。
「奢ってもらう訳にはいかないじゃない!」
と、新庄さんと山田さんから預かったお金に自分の分をプラスして、白い封筒に入れて差し出した私に、高遠さんは一言、律義だな、と呟いて肩を竦めた。
そんな高遠さんを見つめながら、スウッと大きく息を吸い込んだ。
一晩ずっと考えた謝罪の言葉を切り出す為だった。
なのに高遠さんは、私に一言も言わせることなく、
「あ、そうだ」
と、何か思い出したかのように、椅子から立ち上がって呟いた。
そして。
「今日から外出の同行はしなくていい。葛城さんはここに残って、書類仕事と電話番してて」
私に向けられた言葉は、本当に予想すらしていなかった冷たい宣告だった。
その理由を聞こうとした私を完全にシャットアウトして、高遠さんはそのまま執務室を出て行ってしまった。
謝罪することも、理由を聞くことも出来ず、午前中ずっと私は一人執務室で仕事をした。
一人でずっと悶々と考えた。
高遠さんの突然の態度豹変の理由は、昨夜のことくらいしか思い当たらなかった。
確かに私は高遠さんと二人きりになるのを避けてしまったけど、そんなに怒らせてしまうことだった?
謝罪すらさせてくれないほど、気分を害してしまったの?
そう考えたら、説明出来ない焦りばかりが広がって来て……。