常務サマ。この恋、業務違反です
一時間のランチを終えて戻って来ても、一人で執務室に籠る状況は変わらない。
デスクの上に山と積まれた書類は、しまえばいいのかファイリングすべきなのかもわからない。
その中で、明らかにファイルから抜き取って来ましたってわかる左端に穴の開いた書類だけは、綺麗に貼られたラベルシールとファイルの背表紙から判断して、なんとかファイリングしてみた。
自分のオフィスでは、ファイリングって手が空いた時の為に取っておく『暇仕事』でしかないと思ってた。
いきなり大量にやれと言われてやった経験はないけど、こうしてみると結構難しい。
書類の内容がわかっていなければ、新たなファイルを作ることも出来ない。
後で見る時どういう意図で必要になるか見当もつかないから、どういう基準で分けていいのかわからない。
しかも、使う上司はまだ直接お目に掛かったことのない人間離れしたエリートと来たら。
ようやく私のデスク(?)の上の書類だけ片付けて腕時計を見ると、もう三時半になろうとしていた。
ここの終業時間は五時半だから、気付けば今日も後二時間で終わりだ。
一日中まともに座ることもなく片付けをしていたせいで、いつもとは全く別の疲労感が湧き上がって来た。
時間も時間だし少しならいいか、と、執務室を出て、私は長い廊下を突っ切って給湯室を探しながら歩いた。
付き辺りの角をひょいっと覗くと、それらしい狭いスペースを見つけた。
無料で使える給茶器でもないかな、と入ってみると、中には二人の先客がいた。
二人ともスタイルのいい女性で、話しながらコーヒーを淹れている。
インスタントだけど、芳しいいい匂いがした。
いいなあ、と思いながら軽く見渡すと、熱湯と冷水の出る蛇口しかない。
やっぱりマグカップとコーヒーくらい持って来ないとダメか、と諦めてUターンしようとした時、彼女達が会話を打ち切って私に視線を向けた。
デスクの上に山と積まれた書類は、しまえばいいのかファイリングすべきなのかもわからない。
その中で、明らかにファイルから抜き取って来ましたってわかる左端に穴の開いた書類だけは、綺麗に貼られたラベルシールとファイルの背表紙から判断して、なんとかファイリングしてみた。
自分のオフィスでは、ファイリングって手が空いた時の為に取っておく『暇仕事』でしかないと思ってた。
いきなり大量にやれと言われてやった経験はないけど、こうしてみると結構難しい。
書類の内容がわかっていなければ、新たなファイルを作ることも出来ない。
後で見る時どういう意図で必要になるか見当もつかないから、どういう基準で分けていいのかわからない。
しかも、使う上司はまだ直接お目に掛かったことのない人間離れしたエリートと来たら。
ようやく私のデスク(?)の上の書類だけ片付けて腕時計を見ると、もう三時半になろうとしていた。
ここの終業時間は五時半だから、気付けば今日も後二時間で終わりだ。
一日中まともに座ることもなく片付けをしていたせいで、いつもとは全く別の疲労感が湧き上がって来た。
時間も時間だし少しならいいか、と、執務室を出て、私は長い廊下を突っ切って給湯室を探しながら歩いた。
付き辺りの角をひょいっと覗くと、それらしい狭いスペースを見つけた。
無料で使える給茶器でもないかな、と入ってみると、中には二人の先客がいた。
二人ともスタイルのいい女性で、話しながらコーヒーを淹れている。
インスタントだけど、芳しいいい匂いがした。
いいなあ、と思いながら軽く見渡すと、熱湯と冷水の出る蛇口しかない。
やっぱりマグカップとコーヒーくらい持って来ないとダメか、と諦めてUターンしようとした時、彼女達が会話を打ち切って私に視線を向けた。