常務サマ。この恋、業務違反です
「あ、ありがとうございますっ……」
どうしよう。こんなことで泣きそうになるくらい、私は自分に自信を失ってたのかもしれない。
顔を上げてそう言った後、鼻の奥の方がツンとするのを感じて、私は慌てて顔を俯ける。
そんな私に……。
「……いい大人が、こんなことで泣きそうになるなよ」
どこか呆れたそんな声が浴びせられて、次の瞬間、私はビクッと身体を強張らせた。
ポンポン……と。
デスク越しに少し身を乗り出して、高遠さんが私の頭に手を乗せていた。
子供を宥めるような仕草にドキッとして、なんて言い返していいかわからなくて、私は呆然と高遠さんを見つめてしまう。
言い過ぎた、とでも思ってるのかな。
高遠さんの向ける瞳は、どこか私を窺っているようで、まるで試しているかのように私の反応を待っている。
きっとこの人は、今私にしていることが、巷で胸キュン効果を生む仕草だなんて全くわかってないだろう。
そうわかっていても、こんなハイスペックの極上エリートにされたら、その効果は十倍増しだ。
思わずカアッと顔が赤くなるのを感じて、私は慌てて下を向いて顔を隠した。
「な、泣いてません。このくらいで泣きませんから」
そう言い繕った私から、高遠さんはあっさり手を引いて行く。
そう?と素っ気なく聞かれた言葉で、つい今さっきの仕草も全く深い意味なんかなかったことが証明されてしまう。
どうしよう。こんなことで泣きそうになるくらい、私は自分に自信を失ってたのかもしれない。
顔を上げてそう言った後、鼻の奥の方がツンとするのを感じて、私は慌てて顔を俯ける。
そんな私に……。
「……いい大人が、こんなことで泣きそうになるなよ」
どこか呆れたそんな声が浴びせられて、次の瞬間、私はビクッと身体を強張らせた。
ポンポン……と。
デスク越しに少し身を乗り出して、高遠さんが私の頭に手を乗せていた。
子供を宥めるような仕草にドキッとして、なんて言い返していいかわからなくて、私は呆然と高遠さんを見つめてしまう。
言い過ぎた、とでも思ってるのかな。
高遠さんの向ける瞳は、どこか私を窺っているようで、まるで試しているかのように私の反応を待っている。
きっとこの人は、今私にしていることが、巷で胸キュン効果を生む仕草だなんて全くわかってないだろう。
そうわかっていても、こんなハイスペックの極上エリートにされたら、その効果は十倍増しだ。
思わずカアッと顔が赤くなるのを感じて、私は慌てて下を向いて顔を隠した。
「な、泣いてません。このくらいで泣きませんから」
そう言い繕った私から、高遠さんはあっさり手を引いて行く。
そう?と素っ気なく聞かれた言葉で、つい今さっきの仕草も全く深い意味なんかなかったことが証明されてしまう。