常務サマ。この恋、業務違反です
「あ、すみません。ノックもせず……。もう戻ってたんですね」
慌てて小さく頭を下げてから、私は自分のデスクに戻った。
そうして、スクリーンセーバーのかかったパソコンのロックを解除していると、
「どこ行ってた?」
短い声が掛けられて、指を止めて顔を上げた。
どこか棘のある声のトーンにちょっと驚いて、私は高遠さんの横顔を見つめた。
「あの……派遣会社の担当者が面会に来ていたので……」
どこか不機嫌な高遠さんの様子に、怯みながら私も声を小さくした。
もしかして、やっぱり留守番の時間に抜けたから怒らせた?
そう感じて立ち上がると、私は高遠さんに頭を下げた。
「すみません。こういうの割と普通にあることなんで、私もつい……。でも、次からは面会もアポイント取ってもらいますね」
そう言って誠意を表に出すと、高遠さんは目を丸くしてやっと真っ直ぐ私に視線を向けた。
「いや、別にそこまでしなくていい。今までの秘書にも、そんなこと言ったことないし」
「え、でも」
「ごめん。本当に、気にしなくていいから」
早口で私の声を打ち消して、高遠さんは私からフイッと目を逸らした。
そして、頬杖をつきながら真剣な顔をパソコンに向ける。
本当は怒ってるのに、我慢しようとしてるのかな。
私は首を傾げながら椅子に腰を下ろした。
高遠さんは気にしなくていいと言ったけど、次回からせめて会議中に来るのは止めてもらった方がいいかもしれない。
それにその方が、加瀬君と高遠さんを会わせる機会を設けることも出来るんだし。
慌てて小さく頭を下げてから、私は自分のデスクに戻った。
そうして、スクリーンセーバーのかかったパソコンのロックを解除していると、
「どこ行ってた?」
短い声が掛けられて、指を止めて顔を上げた。
どこか棘のある声のトーンにちょっと驚いて、私は高遠さんの横顔を見つめた。
「あの……派遣会社の担当者が面会に来ていたので……」
どこか不機嫌な高遠さんの様子に、怯みながら私も声を小さくした。
もしかして、やっぱり留守番の時間に抜けたから怒らせた?
そう感じて立ち上がると、私は高遠さんに頭を下げた。
「すみません。こういうの割と普通にあることなんで、私もつい……。でも、次からは面会もアポイント取ってもらいますね」
そう言って誠意を表に出すと、高遠さんは目を丸くしてやっと真っ直ぐ私に視線を向けた。
「いや、別にそこまでしなくていい。今までの秘書にも、そんなこと言ったことないし」
「え、でも」
「ごめん。本当に、気にしなくていいから」
早口で私の声を打ち消して、高遠さんは私からフイッと目を逸らした。
そして、頬杖をつきながら真剣な顔をパソコンに向ける。
本当は怒ってるのに、我慢しようとしてるのかな。
私は首を傾げながら椅子に腰を下ろした。
高遠さんは気にしなくていいと言ったけど、次回からせめて会議中に来るのは止めてもらった方がいいかもしれない。
それにその方が、加瀬君と高遠さんを会わせる機会を設けることも出来るんだし。