常務サマ。この恋、業務違反です
よく見ると、先に部屋で待っていたのは外国人夫婦だった。
海外では当たり前の『挨拶のキス』だとわかっていても、全く免疫のない私には受け入れられない。
映画とかとは違うリアルで!
『頬』とは言え他人のキスシーンをこんな至近距離で目にしたのは初めてで。
目の前で起きたことがあまりに衝撃的で、私はその場にへたり込みそうになるのを堪えるのがやっとだった。
そんな私の前で、高遠さんと彼女はスッと身体を離した。
そして、ニコニコと近寄って来たロマンスグレイの初老の男性と、高遠さんは握手を交わした。
「■■××、△▼」
どうやら英語……だというのはわかるけど、早口過ぎて全く何を言ってるのかわからない。
それでも高遠さんは当然のように二人とやり取りをしてから、凍り付いている私にチラッと視線を向けた。
その視線に促されて、私はなんとか一歩前に足を踏み出した。
高遠さんが早口の英語で彼らに向けた言葉。
その中に辛うじて『Secretary』って言葉を聞き止めて、私は慌てて頭を下げた。
「ま、……マイ・ネーム・イズ・ノゾミ・カツラギ……」
そんな片言の情けない英語でも、咄嗟に言えただけ私にとっては奇跡だった。
海外では当たり前の『挨拶のキス』だとわかっていても、全く免疫のない私には受け入れられない。
映画とかとは違うリアルで!
『頬』とは言え他人のキスシーンをこんな至近距離で目にしたのは初めてで。
目の前で起きたことがあまりに衝撃的で、私はその場にへたり込みそうになるのを堪えるのがやっとだった。
そんな私の前で、高遠さんと彼女はスッと身体を離した。
そして、ニコニコと近寄って来たロマンスグレイの初老の男性と、高遠さんは握手を交わした。
「■■××、△▼」
どうやら英語……だというのはわかるけど、早口過ぎて全く何を言ってるのかわからない。
それでも高遠さんは当然のように二人とやり取りをしてから、凍り付いている私にチラッと視線を向けた。
その視線に促されて、私はなんとか一歩前に足を踏み出した。
高遠さんが早口の英語で彼らに向けた言葉。
その中に辛うじて『Secretary』って言葉を聞き止めて、私は慌てて頭を下げた。
「ま、……マイ・ネーム・イズ・ノゾミ・カツラギ……」
そんな片言の情けない英語でも、咄嗟に言えただけ私にとっては奇跡だった。