雨上がりの虹のむこうに
翌日はマッキンリーから下山した木元洋平さんが朝のテレビ番組でインタビューを受けていた。
テレビ映えのするイケメン細マッチョの木元さんは、こちらからの質問に笑顔で答えてくれてとても爽やかだった。
ピロンと鳴ったラインでは奥さんの雪さんが
『あれ腹黒爽やか王子だから。衛星回線でちょこっと話したけどアタック部隊も、ベースキャンプの皆ともども元気で無事だって。もちろん熊もだよ! 』
そう教えてくれた。登るまでの準備に比べたら下るのはとても早いそうで、アタックキャンプからすぐにベースキャンプまで戻って撤収になる。
『三、四日で撤収して帰国するけど、まだ帰りの便の予約を取ってないから帰国の知らせをきいたら教えるね』
また空港まで出迎えるのは無理でも、山並さんに早く会いたかった。帰国したら仕事の確認の連絡が来るだろうからそれを待つつもりだった。